フレッツ光

光回線の老舗!フレッツ光の現在の利用状況は

2018年12月10日

「フレッツ光」とは

「フレッツ光」は、NTTが提供している光回線サービスの名称です。
「光回線」という高速インターネット回線サービスの名称を、ここまで普及させたのはNTTであると言っても過言ではないでしょう。

では、その「光回線の老舗の一つ」とも言えるNTTの「フレッツ光」、現在はどの程度利用されているのでしょうか?
検証してみます。

検証する前に、「光コラボレーション」について

具体的に検証する前に、知っておいていただきたい言葉があります。
それは、「光コラボレーション」というものです。
現在、NTT以外の通信事業者がNTTの光回線を借り受けて、さらにその通信事業者ならではの特典を付け、インターネットサービスを提供するといったシステムが格段に増えています。
この、「NTTの光回線を使って自社独自のサービスを提供する」というシステムが、「光コラボレーション」と呼ばれているものです。
テレビのコマーシャルなどでよく見かける「ドコモ光」や「ソフトバンク光」などは、一般的によく知られている「光コラボレーション」でのインターネット通信サービス(「光コラボレーションモデル」と呼ばれているサービス)です。
「光コラボレーション」を提供している通信事業者は、他には「OCN光」、「ぷらら光」などがあります。
ちなみにですが、「auひかり」はKDDI独自の光ファイバー回線を使用しているため、「光コラボレーションモデル」ではありません。

現在の「フレッツ光」の状況

現在は、2015年から始まった、NTTが「フレッツ光」の回線を様々な他社プロバイダに貸し出す「光コラボレーション」システムが主流になってきているという事もあり(総務省から指示を受けた事もあるという事です)、以前は圧倒的シェアを誇っていた「フレッツ光」ですが、今ではだいぶ陰が薄くなってきたという印象があります。
以前の「圧倒的シェア」の理由は、「住んでいる地域的に、他の光回線(例えばJ:COMなどの自社回線を持っているところ)を選べなかった」という事があります。
そのような理由もあり、光回線のサービス開始当時からしばらくは、人口カバー率が全国的な割合でも90%以上あり、「光回線の代名詞」とも言える「フレッツ光」でした。
しかし、独自の回線網を持つ通信事業者の回線地域拡大などもあり、徐々に押されていく形となる中でも、やはり「NTT東日本・西日本」という日本一とも言える通信事業ブランドの信用性はいまだに高く、以前から継続して利用している顧客に加えて、契約としては別の通信事業者とのものではありますが、その「通信事業者」に対して光回線を貸し出す事によって、自社コストを抑えつつ、NTTだけでは獲得できなかった層の契約者が増える事によって、間接的にではありますが利益を増やす事に成功しています。

また、数字的に見ても、光回線市場における契約数のシェア率では、NTTの子会社であるNTTドコモが、2018年3月末の段階で半数近くを占め、首位をキープしています。
ただ、「フレッツ光」そのものに関しては、現在では、新規申し込みをしても特に「これはお得!」といった特典もなく、キャンペーン等も特に行われていないため、「これから新規で契約する」となると、特典やキャンペーンがたくさん実施されている、代表的なところでいうと「ドコモ光」や「ソフトバンク光」などの「光コラボレーションモデル」で契約する方が圧倒的にお得と言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
エリア的に見ても、「フレッツ光」がカバーしているエリアは、独自の回線を持っている他社エリアと比べて「全都道府県に対応している」事や、またエリアが対応していても、集合住宅などでは「物件自体がフレッツ光以外には対応していない」という事例も多くある事など、その強みはまだまだ衰えることを知りません。
キャンペーンや特典などは、はっきり言うとあまりパッとしない「フレッツ光」ではありますが、そのニーズが減少しない理由には、その「カバーしているエリアの広さ」も一つとしてあるのではないでしょうか。

ただ、「フレッツ光」には面倒な点もあり、「フレッツ光」とは別に、自身で「フレッツ光」に対応したプロバイダを選んで契約しなければならない、という点があります。
「光コラボレーション」を選ぶ方の多くは、その「回線の契約とは別に、プロバイダも契約しなくてはならない」という手順が省けるから、という理由で「光コラボレーション」を選ぶ方も少なくないと思います。
しかし、独自の光ファイバー回線を持っている通信事業者は別にして、「フレッツ光」のように「自分でプロバイダを選ぶ」という事は、良く見れば「自分の求める環境に最も適しているプロバイダを自分で選べる」という事でもあります。
プロバイダによっては、「フレッツ光」とまとめて支払いが出来るところもありますから、その辺りはよく吟味して選ぶと良いでしょう。

「光コラボレーション」という形態が一般化している今日、「フレッツ光」の需要がなくなるという事はまずないと言えるでしょう。

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